ASAHI KENSETSU corporation
働きやすい職場環境づくりへ “最近の工事実績”   

記事一覧

フィフス・アベニューが大幅リニューアル コールハースやスタルクが参加

ファイル 2-1.jpg

米百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE以下、サックス)が、ニューヨーク5番街の旗艦店をリニューアルオープンした。メインフロアである1階は約4900平方メートルの広々としたスペースとなっており、ハンドバッグなどの高級レザーグッズやアクセサリーの他、「シャネル(CHANEL)」や「プラダ(PRADA)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「フェンディ(FENDI)」、近日中にオープンする「セリーヌ(CELINE)」そして「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の新たなコンセプトショップなど多くのラグジュアリーブランドが並ぶ。

 フロア中央には、レム・コールハース(Rem Koolhaas)が手掛けたダイクロガラス製の美しいエスカレーターが設置され、2階のビューティフロアにつながっている。また、店内を案内するサービスアドバイザーを20人、さまざまなブランドの知識を持つスタイルアドバイザーを50人配置した。

 マーク・メトリック(Marc Metrick)=サックス社長は、「特徴をはっきりさせる必要があった。ファッションが得意、サービスがいい、環境が素晴らしいなどさまざまな百貨店がある中で、サックスは特に悪い点はないものの、“昔からある高級百貨店”という曖昧なイメージしかなかった。そこでファッションに舵を切り、“アメリカでラグジュアリーファッションといえばサックス”と言われる存在になろうと決断した。それには、ブランドをただ集めればいいというわけではなく、ファッションという軸で意識的にブランドを選定する必要がある。殻を破り、リスクを取らなければならないと思った」と語る。トレイシー・マーゴリーズ(Tracy Margolies)同チーフ・マーチャントは、「もはやリニューアルではなく再開発と言えるレベルで大胆に変化した。サックスは本気で“ファッションの殿堂”を目指している」とコメントした。

 同店が最初にオープンした1924年当時からある柱を除き、メーンフロアに以前の面影はほとんどない。狭苦しい印象があったかつての店内は、モダンで広々とした空間に生まれ変わった。エスカレーターの上部には横幅18m・高さ6mの大きなディスプレーが設置され、さまざまなグラフィックが映し出される趣向だ。なお、今年中には地下階にあるファインジュエリー売り場の“ザ・ボルト(金庫)”へも、このエスカレーターで行けるようになる。メインフロアの東側は現在も改装中で、サングラス、トラベル用品、デザイナーズハンドバッグなどの売り場として今夏にオープンの予定。そこにはスーベニアショップ「SAKS SVNR」も入り、“ニューヨークのおみやげ品”をイメージしてサックスが提携デザイナーと協働で作ったトートバッグや傘などが販売される。

 9~10階には、フレンチとタイをアレンジしたフュージョン料理の「ラヴェニュー(L'AVENUE)」が入る。店のデザインはフィリップ・スタルク(Philippe Starck)が担当した。メトリック社長は「375席の広々とした空間と、5番街を一望できる素晴らしい眺めが特徴。従来、百貨店の飲食店といえば買い物の合間に一息入れる場所という位置づけだったが、『ラヴェニュー』は食事のためだけにも訪れてほしい。1階にレストラン専用の入り口と直通エレベーターも設けてある」と説明した。なお、情報筋によれば、改装費用は当初2億5000万ドル(約272億円)と見積もられていたが、スタルクやコールハースなどの著名デザイナーを起用したことなどにより、最終的には2億7000万ドル(約294億円)程度になる見込みだという。

 しかし、これほど多くのラグジュアリーブランドが出店すると“サックス”の影が薄くなってしまわないだろうか?メトリック社長は、「各店からふと視線を上げれば、一貫した“サックスらしさ”が目に入る。ショッピングモールではなく“サックスに来ている”という体験を顧客に提供できる。それは以前のサックスとも違う、エキサイティングな体験となるだろう」と自信を見せた。